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巨人軍の応援ブログ

結果論ではなく、言っておきたいこと

今日の今村投手は、フォークボールがことごとく決まらず、終始苦しいピッチング。ジャイアンツ先制の翌イニングに、初球を狙われ、4連打4失点。その後、5・6・7回を何とか0に抑え、124球で降板。つくづく4回が残念でした。


一方、ジャイアンツの打撃は相変わらず良いところなし。

昨日今日と、タイガースの若手左腕にひねられ、ヒットを重ねることが出来ません。

3本のツーベース・ヒット(岡本・坂本・大田選手)はすべて二死から。結果、得点につながらず。

特にラッキーセブンの攻撃はチャンスで坂本選手に回り、球場のボルテージも最高潮でしたが、タイガース二番手・安藤投手の初球を打ってショートゴロ。うーん、負け続けているときはこうもうまくいかないものか…

打順の巡り合わせが悪く、ちくはぐな打線。


そして、9回表にゲームが壊れました。

「たら・れば」で、チームの采配にああだこうだ言いたくありませんが、これだけは言っておきたい。

最終回は、調整的にも澤村投手をイニング頭から出して良かったのでは?なにしろ、登板間隔が空きすぎています。

これは結果論ではなく、たとえ宮國投手が0に抑えたとしてもそう思います。逆転サヨナラ勝ちへの執念と希望を見せるためにも。


4点差を追いかけるラストイニングの追撃も尻切れトンボでゲームセット。


打てません。

勝てません。

これで7連敗(10年ぶり)。

東京ドームでの、この連敗は重いです。

いまのタイガースはけして強力なわけではなく、ジャイアンツの弱さだけが露呈しています。


明日、高木投手の女房役を相川選手にし、岡本選手を八番で気楽に打たせるのもありかな、と。疲労が原因なのか、小林選手の劣化が色濃く、打線における「八番九番の自動アウト」が相手投手を楽にさせています。


光のない、長い長いトンネルです。

ドームの屋根の下、きっと喜びはやって来る

昨晩のゲーム後、2011年の原辰徳監督(当時)のことを書きました。

その東日本大震災の年、アーティストのさだまさしさんが「桜の樹の下で」という歌(アルバム「Sada City」収録曲)を発表しています。


力がある者は力を出して、知恵がある者は知恵を出して、お金がある者はお金を出して、何もない者は歌おう

…被災された方々と世界中の人々をそう勇気づけ、自らも明日へ向かうメッセージをメロディに乗せています。


この歌詞を思い出し、曲を聞くたび、「それぞれの能力を持った個が結集し、互いに補佐し合いながら総体で輝くとき、最高の結果が生まれる」という《集団の法則》を再認します。

家族関係も、企業組織も、チームスポーツもそう。


もともと、プロ球団に所属する野球選手は、個々に十全たる「力」を持っています。しかし、対戦相手がいる以上、能力が相対的なものとなり、好不調の波が訪れる。しかたないことです。

けして手を抜いていないのにチャンスで凡退し、「それでもプロか!」とファンが怒る。敗北が選手と観戦者の感情を揺さぶるプロ野球…だからこそ、勝利したときの喜びは大きい。


さだまさしさんは「桜の樹の下で」で、こう続けます。


桜の樹の下に集まって

みんなで最初からやり直そう

両手に余る悲しみを越えて

みんなで最初から始めよう


震災の悲しみ、逝く人の悲しみ、野球という小空間の中でもっと連敗する他チームに較べれば、昨日までのジャイアンツなんて、蚊に刺されたくらいなもの…でも、ジャイアンツファンは「たくさんの負け」に慣れていないので、ホントにきつい毎日です。


力がある選手は力を出し、知恵があるコーチは知恵を出し、ファンは「闘魂こめて」を歌う…さぁ、今夜も「ドームの屋根の下」に集まり、テレビ・ラジオに耳目を傾け、それぞれがそれぞれの役割を!


きっと、喜びはやって来る。

あの夜の、原辰徳監督の思い、そして怒り

2011年6月15日水曜日夜、東京ドームのゲーム後、インタビュースペースに現れた原監督(当時)は、机に帽子を叩きつけ、「総括なんてできないねえ!」と語気を荒げました。

いまだ語り草になっている、原監督の怒髪天シーン。

対戦相手は、千葉ロッテマリーンズ(交流戦)。ジャイアンツ1点リードの最終回に、抑え(アルバラデホ投手)がツーラン・ホームランを浴び、まさかの逆転負け。チームは、攻撃の要(かなめ)=坂本・阿部・小笠原選手の3人が極度の不振に陥る「どん底」状態で、借金は6に膨らみました。結局、その年、ジャイアンツはペナントレースを3位で終え、クライマックス・シリーズもファーストステージで敗退。


それから5年。

今夜のゲーム後、高橋監督は、記者の「各打者の工夫」を訊ねる質問にこう答えています。

「工夫も何も、いつも言っている通り、打席に立ったらピッチャーとの勝負です。そこで好結果を残す以外にないと思います」


高橋監督は、昨日も「(ゲームの結果は)選手次第」と聞き取れるような発言をしています。

感情をけして露(あらわ)にせず、クールな姿勢を貫く…それが、由伸イズムであり、批判するつもりも責め立てる気持ちもありません。

しかし、もし、高橋監督の心のどこかに「自分がバッターボックスに立てないもどかしさ」を感じているとしたら、それは今シーズンのジャイアンツにとって、とてつもない不幸です。

ピッチャーと勝負するのはバッターボックスに立つ打者だけではなく、チーム全体であり、確固たるベンチワークであり、その総帥が「背番号24」なのだから。


シャットアウト負け目前の9回2死…代打・高橋由伸!

「ヨシノブだったら何とかしてくれる」

もう、その願いは二度と叶いません。



3安打・完封負け。

光明のない6連敗。

シーズン初の借金。

自責点0のエースに黒星。



総括なんてできないねえ!…まさにこれが、球場で、テレビで、今夜のゲームを観たジャイアンツファンの感想ではないでしょうか。